補完神学の提案13

13、一人と二人の間には、想像を絶する隔たりがあるのは当然である。なぜなら一人は単数であり、二人は複数であるからである。しかし二人間と三人間にもそれに相当する隔たりがある。そればかりか、三人間と四人間には、二人間、三人間とは異なる別の関係のあり方があると考える。つまり、この「一人と二人」「二人と三人」「三人と四人」これらの三つのあり方を検証することにより、今以上に共同体理解が深められ、もしかすると日本宣教の壁を突破できるのではないかと考えたのである。人はここにおける現実味のある体験によって、悩んできたのである。つまり二人でいる時と、三人でいる時と、四人以上でいる時は、同じではないことを日常生活のなかで感じ続けてきた。信頼関係維持のために、誰もがこのあたりで失敗を繰り返し苦慮してきた。ここに日本独特の「甘えの構造」が絡んできたのである。