補完神学の提案14

14、それがゆえに、関係に関してはもっと丁寧な神学が必要ではないだろうか。私にとって丁寧な神学とは、関係対象の人数を増やさない、二、三人間に集中する丁寧な神学ということである。別の言い方をすると、「個」から始める「心理学」的広がりと深まりの神学で終始しない、また「社会」から始める「社会学」的広がり深まりの神学で終始しない、その間で生きるきめ細かな別の学、丁寧な関係の学が必要ではないかということである。また日本人の難解な「甘えの構造」に向き合うためにどうしても必要だと思えるのである。それが「二、三人の神学」としたいと思っている。